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e-learningにおける本人確認方法の提案

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e-learningにおける本人確認方法の提案

井戸 伸彦(ido@gifu-keizai.ac.jp)

■はじめに
e-learningなどでサーバからクライアント利用者(=受講者)の本人確認を、インターネットを介して行なう方法を提案します。

■1.基本的なしくみ
提案法では、クライアントのパソコンに接続したUSBカメラにより受講者の画像を撮影し、サーバへこれを送ることで本人確認を行います。その際に鏡を設置し、パソコンのディスプレイ上の表示画面が鏡に映りこみ、USBカメラで撮影される映像にこの表示画面が反映されるようにします。



■2.不正を防ぐ方法
サーバからのコンテンツ提供を受けてクライアント利用者が受講する間、サーバから本人確認のためのUSBカメラによる撮影が不定期に起動されます。この際に、コンテンツとしてサーバから供給された表示画面が鏡を通じて撮影映像に記録されることになります。不定期に行なわれた撮影時の表示画面が映像に記録されていることをサーバ側で確認することにより、映像を予め準備しておくタイプの不正を防ぐことが出来ます。
撮影に同期して前項の図に示すように撮影キーを表示画面に挿入して、撮影画像に刻印相当を設定することも可能です。撮影キーは文字に限られる訳ではなく、不正を防ぐ(4項参照)ための特別な映像とすることもできます。

■3.本人確認の方法
サーバ側での撮影映像の確認は画像認識で行なう方法もありますが、単純にその写真を「単位認定証」のようなものに印刷して目視で確認することも可能です。
(認定書に写真を入れると、記念の意味を持たせることが出来るかもしれせん。)



■4.課題
サーバから供給される特徴を持たせた画像を解析して、鏡への写りこみを考慮した”顔写真”を合成することは、画像処理技術を用いて原理的には出来るはずです。それがどの程度困難なのかを見積もり、対抗策を考える必要かもしれません。

■おわりに
e-learningなどでサーバからクライアント利用者(=受講者)の本人確認を、インターネットを介して行なう方法を提案しました。なお、本提案は2002年に考えたものです。次のニュースを見て思い起こし、本文書をまとめました。
「サイバー大学、本人確認せず単位」(2008年1月21日 読売新聞)
(http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20080121ur02.htm)
―以上―

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